明江-Ming River-は四川省の濃香型白酒です。

中国だけでなく欧米も巻き込んで結成した酒造チームが追求した”飲みやすさ”と”使いやすさ”。

白酒入門編として単品で楽しむもよし、カクテル用として活用するもよし。各場面で活躍してくれる万能的な白酒といえます。

まとめます。

「明江-Ming River-」(ミンリバー)の概要

「明江-Ming River-」(ミンリバー)の概要

四川白酒「明江 Ming River」(ミンリバー)は、伝統ある白酒メーカー「瀘州老窖」(ルージョウラオジャオ)がアメリカ人やドイツ人などと手を組んで開発したヨーロッパ向けの白酒です。外国人専門家チームには、北京にある初の中国酒バー創設者や、白酒ガイド書の著者など長年中国に滞在しているメンバーが参加しています。

世界的に見ても画期的なこのチームは、まず白酒がなぜ世界に広まらないのかを考えました。

その結果、白酒そのものの味や香りが問題なのではなく、外国人にとって発音しづらい名称だったり、西洋にあるバーの風景と合わないパッケージデザインが問題だという結論に至りました。

Ming Riverのクリエイターは、瀘州老窖の白酒を数種ニューヨークへと持ち帰り、現地の著名なバーテンダーチームを結成。伝統的な濃香型の特徴をそのままに、よりカクテルミックスに適した新しい瀘州老窖のレシピを生み出しました。

Ming Riverのボトルデザインは、1980年版の「瀘州老窖」をベースに作られています。これは、イギリスでアルコール飲料のパッケージデザインで数多く成功している一流の制作会社が手がけました。

現在、米国での「明江四川白酒750ml」の小売価格は約35米ドルです(価格は課税関係などにより国によって多少異なります)。 中国・四川省の瀘州で生産されていますが、元々はアメリカとヨーロッパでしか販売されていませんでした。2020年、日本に初上陸し、今に至ります。日本では5500円程度で販売されている中・上級白酒です。

DATA

「明江-Ming River-」(ミンリバー)の情報

  • 原料:水、高粱
  • 内容:750ml
  • 度数:45度
  • 香型:濃香型
  • 産地:四川省

▼産地の四川省はこちら

酒蔵紹介

メーカーは「瀘州老窖(ルージョウラオジャオ)」。

元の時代に初めて瀘州老窖大曲酒が生まれて以來、その醸造技術は23世代に渡って伝承。瀘州老窖こそが濃香型発祥の本家として広く知られている。

2006年、2012年には、10年に一度改定される「中国世界文化遗产预备名单」(文化遺産リスト)へ選定。また2006年には「国家非物质文化遗产名录」に選ばれた。

5大ブランドを擁する瀘州老窖は、業界で初めて有機栽培で育てた高梁を酒造りに使用。白酒造りの専門家チームを筆頭によりよい白酒を求め、品評委員会、醸造技術専門家委員会、消費者試飲委員会など品質管理部門を立ち上げ、白酒一本一本の品質維持・向上を実現している。

▼参考サイト
瀘州老窖(ルージョウラオジャオ) 公式HP

「明江 Ming River」(ミンリバー)の香り・味わい

「明江-Ming River-」(ミンリバー)の味や香り

柔らかな甘い香り。

口に含んでみると、意外とスッキリとしていて軽やか。後味にやや苦味を感じるけど、総じて飲みやすい。

カクテル用としても開発されたせいか、尖りがなく、このまま飲んでも美味しい。

ボトルデザインもお洒落なので、一本持っておいてお酒好きな方に振る舞うのもあり。初めて飲む方でも、美味しいと言ってもらえそう。

おすすめの飲み方

常温もしく冷酒がおすすめです。

常温 ★★★★☆
冷酒 ★★★★★
ロック ★★☆☆☆
★★☆☆☆
ソーダ割 ★★★☆☆

こんな人におすすめ

「明江-Ming River-」(ミンリバー)をおすすめしたい人

  • 初心者「白酒飲んだことありません!」
  • 中級者「お店に行ったら飲むよ!」
  • 上級者「家でも結構飲むよ!」

購入場所

執筆者紹介 don

中華郷土料理店に10年勤務。黄酒専門店を4年運営。店舗向けに黄酒講座なども開催した経験あり。紹興酒の産地へ訪問したり中国酒関連の書籍を読み情報を収集。中国酒専門blog「八-Hachi-」やYouTube「毎天干杯!」で中国酒情報を発信している。